情報商材ウォッチャー、ワタナベです。
ここ数年で、副業・起業ブームに乗って、「ネットで稼ぐ系」の情報商材や副業も一気に増えてきました。
もちろん、中にはちゃんとしたノウハウが詰まっていて、しっかり稼げる内容のものもあります。
実際、僕もいくつかの商材のノウハウを使って利益を出しているので、「情報商材=全部ダメ」とは思っていません。
でも正直なところ、「内容がスカスカ」「全然再現できない」「なのにやたら高額」といった、残念なものが多いのも事実…。
中には、最初から“お金を巻き上げるのが目的だよね?”と思えるような情報商材・副業と呼べないものもあって、本ブログでもそういった怪しい案件を取り上げて検証しています。
というわけでこの記事では、そんな怪しい商材に引っかからないために、ありがちな特徴や共通パターンを紹介してみます。
もしこんな特徴があれば、ちょっと警戒したほうがいいかもしれません。
その1:LP(ランディングページ)の言葉がテンプレすぎる
「誰でも簡単」「完全放置」「1日10分で5万円」、こんなフレーズ見たことありませんか?
パッと見は魅力的ですが、こういった“よくあるテンプレ文句”ばかりが並ぶLP(ランディングページ)は、ちょっと慎重に見たほうがいいかもしれません。
うまい話に要注意!情報商材のLPが怪しく見える理由とは?
怪しいもの中には、ほとんど具体性がなく、イメージや勢いだけで購買意欲を煽るようなページがあります。
もちろん、販売者側にも「中身を詳しく出すとノウハウをパクられる」「購入者だけに内容を見せたい」といった事情がありますし、稼ぐ方法を事前にすべて公開することは出来ません。
売るために多少インパクトのある表現や、心を引くような言い回しを使うこともあります。
でも実際は、それを通り越して「さすがにこれは怪しすぎる…」というレベルのLPがあまりにも多いんです。
そのせいで、「情報商材=全部ヤバそう」と思われてしまい、ちゃんとした内容を提供している販売者まで一緒くたにされてしまうのは本当に残念な話です。
とくに、「月100万円以上!」「スキマ時間で1日3万円」「スマホ1台で簡単」「◯◯No.1」みたいな、明らかに非現実的な数字や表現がゴロゴロしているときは要注意!
そういった誇張広告は景品表示法や特定商取引法に引っかかる可能性が高いからです。
もし仮に内容が本当だったとしても、「これって広告としてセーフなの?」と疑問に思えるものは、一度冷静になって調べてみるのがおすすめです。
「うまい話には裏がある」て言いますし、一度立ち止まって“冷静な目”で見るクセをつけておくと、不要なトラブルに巻き込まれにくくなりますよ。
- 曖昧な言い回しばかり(例:「成功者だけが知っている方法」「簡単に月収100万」など)
- 「誰でも」、「簡単作業」、「確実に儲かる」などの言い回し
- 非現実的な金額・スピード感(例:「1日10分で月100万」)
- 過剰な装飾(絵文字、赤文字、大量の太字など)
- カウントダウンや「残り◯名」で煽ってくる(アクセスする度に同じカウントダウンを繰り返す)
- 「今回が最後!」と煽っているが、実は何度も同じことをやっている
- 実績画像に具体的な証拠や裏付けがない
- 誇大広告・優良誤認表示を行っている
なぜ情報商材のLPは似たりよったりなのか
情報商材のLPがどれも似たりよったりに見えるのは、実績のある「型」がすでに存在しているからなんです。
過去に高い成約率(=売上)を出した“鉄板パターン”があって、それを真似るのが王道。
クリック率や反応率が高いとされるワードや構成が、さまざまなLPで使い回されているので、同じようなLPが乱立するわけです。
さらに、LP制作を外注しているケースも多く、制作者がテンプレを使って量産するから、余計に「どこかで見たことある…」と感じるLPが増えていきます。
そして実は、こういったテンプレには、いわゆる「情報弱者」に響きやすい要素が詰め込まれているという側面もあります。
目を引く言葉、焦らせる演出、夢を見せるストーリー…
そういう「響くテクニック」がぎゅっと凝縮されているというわけなんですね。
だからこそ、情報商材の販売者は「LP」や「その後の販売スキーム(ステップメール・動画配信など)」に、ものすごく労力をかけます。
中身よりも「売れる導線」が何より重視されていることは珍しくありません。
- 「誰でも」「スマホだけで」「完全自動」
-
“楽に・簡単に・誰でも”は怪しい情報商材の三種の神器。
現実離れしてるものはまず疑いましょう。 - 99.3%の人が結果を出しました!/再現率No.1
-
ソースが不明、調査方法も不明な「謎の数字」は信頼できません。
しかも端数(.3%とか)をつけてリアルに見せようとしているのも定番テクです。 - 一生に一度のチャンス/今だけ無料/特別にご招待
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煽り表現で判断力を奪いにきてます。「今だけ」「あなた限定」など、急がせる表現が出てきたら一歩引いて。
- 特商法ページが存在しない
-
何かサービスを販売するのに、ページのどこにも特商法の表記がないのは、そもそも話になりません。
- ギリギリまで価格を明かさない
-
LPに価格を記載せず、LINEやメールで囲い込みを行った後、段階的に内容を公開し、最後の最後で価格を発表するものは特に注意!
ひどいものになると、購入者の懐具合を探ったうえで価格の提示をおこなってくることも。 - 【◯月◯日まで】の限定キャンペーン
-
ページを開くたびに日付が更新されたり、カウントダウンが繰り返されるものの中には「偽の締切」が表示されている場合も。
本当に限定なら日付は固定のはずで、ページを更新するたびにリセットされるなんてことはありえません。 - すぐLINEに誘導する/名前・年齢・住所などを入力させる前に商品の詳細がない
-
中身がわからないのにLINE登録や申し込みを先に要求するものにも要注意。
電話番号などの個人情報を取得しようとするものにも気をつけましょう。 - 長すぎるスクロール、情報量で圧倒する戦略
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LP戦略の仕掛けの1つなのですが、ページを無駄に長くすることで、人は心理的に「読む=納得した気になる」ことがあります。
この他にも、テクニックはたくさんありますが、きりがないので主要なとこだけいくつかピックアップしてみました。
怪しいLPは、「煽る」「隠す」「急がせる」の三拍子がそろっています。
どれもマーケティング的には効果的なんですが、ユーザーにとっては冷静な判断を奪う罠にもなり得るんです。
その2:特商法ページが存在しない、または不備がある
情報商材を見極める上で、まずチェックしてほしいのが「特定商取引法に基づく表記」があるかどうかです。
これは、販売者の氏名・住所・連絡先・返品対応などを明記する法律上のルール。
これがまったく載っていない場合は、違法または何か後ろめたいことがある可能性が高いので要注意!
また、表記自体があっても「販売者名がない」「連絡先がLINEのみ」「住所が曖昧」など、必要な情報が欠けている場合もNG。
これは特定商取引法違反にあたる可能性があります。
さらに最近では、LP(ランディングページ)では「特定商取引法に基づく表記」を表記せず、LINEなどでユーザーを囲い込んだ後にようやく「販売ページ」で、特商法のページを出すという手法も増えています。
これも非常にグレーなやり方なので、警戒しておきましょう。
「売る側がどんな人か分からない」というのは、それだけでリスク大。
特商法表記の有無・内容は必ずチェックするクセをつけましょう。
その3:“限定”や“今だけ”と焦らしてくる
「今だけ◯◯%オフ!」「残り◯名限定」「受付は今日まで」
こうした“限定感”を強調するコピーは、情報商材のLPでほぼ定番といっていいくらい頻繁に使われています。
これは心理学でいうところの「希少性の原理(スノッブ効果)」を狙った手法で、人間は「手に入らなくなるかも」と感じたとき、つい焦って行動を起こしてしまうんです。
実際にはその“限定”は常に表示されているだけ、というパターンがあちこちに。
よく観察してみると、その「残り時間」や「限定枠」がずっと変わらない、むしろ毎回リセットされてるなんてことがよくあります。
こういった“見せかけの限定感”を煽る方法は、景品表示法や特定商取引法に違反する可能性大。
特に、
- 実際には在庫に余裕があるのに「残りわずか」と表示する
- 常に割引しているのに「期間限定セール」と表記する
といった手法は、優良誤認表示(ユーザーに誤った印象を与える表示)として、行政指導や措置命令の対象になるケースもあります。
このようなカウントダウンは、感情を煽って冷静な判断力を奪うための仕掛けなので、この手の「今すぐ決断させようとする」ものに遭遇したら、「ページを再読み込みしてカウントがリセットされていないか確認」したりして、冷静に対処するクセをつけましょう。
その4:成功者の声や実績が嘘くさい
怪しい情報商材のLPでよく見かけるのが、
- 「この教材のおかげで月収100万円を達成しました!」
- 「副業初心者でもたった3日で10万円!」
- 「会社を辞めて自由な生活を手に入れました」
……といった“成功者の声”や“実績データ”のオンパレード。
でも、ちょっと待ってください。その話、本当ですか?
「Aさん(40代・男性)」
「副業主婦のYさん」
「◯◯県在住のKさん」
こういった“イニシャル&属性だけ”の声は、実在しているのかも不明。
顔写真も出ておらず、SNSや実名で検索しても情報が出てこない場合、それはただの「創作レビュー」です。
では、顔写真つきの体験談であればいいのかというと、それが本物とも限らないから困ったもんです。
画像検索で調べてみると、フリー素材や他サイトからの流用だったなんてことも頻繁にあります。
最近はさらに巧妙で、「成功者っぽい人をバイトで雇って動画に出してる」なんてパターンもあります。
実はこれ、クラウドソーシングサイトや単発のバイト案件として普通に募集が出てることもあるんです。
「喋るだけで◯万円」とか「顔出しOKなら即採用!」みたいな感じで、一見ラクそうに見えるけど…
こういうの、絶対にやめたほうがいいです。
一度撮られた動画や写真は、何度も勝手に使い回されるし、下手したらずっとネットに残り続けます。
気づいたら「怪しい商材の成功者」としてあちこちに使われてた…なんてシャレにならないですよね。
いくらバイト代が良くても、軽い気持ちで引き受けると、あとあと本当に後悔することになりますよ。
実績画像も要チェック
さらに注意したいのが、「銀行口座の残高」「アフィリエイト報酬画面」「PayPayの受取履歴」などの画像。
一見リアルに見えますが、実はこれらも簡単に加工できるって知ってますか?
HTMLの知識があれば、報酬画面を“それっぽく”偽造するのは簡単です。
口座残高のスクショは、画像編集ソフトで数字だけ変更できますし、ツールを使って書き換えることも出来ます。
PayPayやLINEなどの通知風画像は、アプリ風の画像メーカーで簡単に生成できます。
つまり、「見た目のリアルさ=信頼性」に安直に結びつけるのは、危険ということです。
人は「他の人が成功しているなら、自分もできるかも」と思いたくなる生き物です。
その心理を逆手にとって、「雰囲気」で買わせようとするLPも少なくありません。
だからこそ、“成功者の声”や“実績”は、疑うくらいがちょうどいい。
冷静な目を忘れずにいきましょう。
その5:LINE登録・メール登録で“囲い込み”
LP(ランディングページ)から、なぜかLINE登録をやたらと勧めてくる商材には、それなりの“理由”があります。
一見すると「LINEの方が手軽だから」や「今後の情報をスムーズに届けるため」といった、ユーザー目線の親切心に見えるかもしれません。
しかし、実際には運営側にとって都合のいい“囲い込み”戦略であるケースが多いのです。
というのも、LINEやメールで連絡先を確保すれば、その後のアプローチが非常にしやすくなります。
たとえば、LINEの「ステップ配信」機能を使えば、登録直後からあらかじめ用意されたメッセージを自動で定期的に送信できます。
最初は有益そうな情報や、成功者のストーリー、感情を揺さぶるような演出で関心を引きつけますが、最終的には「本当に稼ぎたいならこちら」として高額商材へと誘導されるのが定番の流れです。
つまり、そういったLPの目的は「商材を売ること」ではなく、「あなたの連絡先を手に入れること」なのです。
この段階で疑問を感じたら、登録する前に一度立ち止まって考えることが重要です。
特に「今だけ無料」「先着順」「見るだけでOK」といった甘い言葉には注意が必要。
そこには巧妙なマーケティングの仕掛けが隠されているかもしれませんよ。
その6:プロダクトローンチ形式で煽ってくる
「プロダクトローンチ」とは、販売前に「複数のステップで期待感を高めていく“販売戦略”」のことです。
たとえば…
- 「無料動画を3本見るだけで全貌が明らかに!」
- 「第1話公開中!続きは○日後に…」
- 「ついに最終話!明日、重大発表!」
という感じで、あらかじめ用意されたシナリオに沿って徐々に情報を出していき、興味を引いていく手法です。
テレビドラマのように“次が気になる”ような仕組みになっていて、販売タイミングで一気にクロージング(購入を促す)されます。
上手に使えば魅力的な売り方ではありますが、「今すぐ申し込まないと損!」「残り○名限定!」など、焦らせて判断力を鈍らせるような煽りが多用されるケースもあるので注意が必要です。
- その場で決めず、一晩寝かせてみる(冷静な判断ができる)
- 「商品名+評判」「販売者名+怪しい」で検索してみる
- “煽り表現”よりも“中身”に注目するクセをつける
- LINEやメルマガに登録する前に、特商法表記を確認する
その7:ステップ販売で最終的に高額商品を売ってくる
ステップ販売とは、いきなり高額な商品を売るのではなく、
安い商品 → 少し高い商品 → 本命の高額商品というふうに、段階を踏んで販売していく手法のことです。
たとえばこんな流れ
…という感じで、少しずつステップを踏ませながら、「この人なら信頼できるかも」「ここまで学んだんだから続けたい」と思わせて、徐々に高単価商品を売っていくのがステップ販売の特徴です。
ステップ販売=悪ではない、でも…
この手法自体は、普通のビジネスでもよく使われていますし、段階的に理解を深めてもらって、最終的に納得して購入してもらうというのは、ある意味まっとうな売り方でもあります。
ただし、怪しい情報商材の世界ではこの流れが「“罠”のように使われる」ことがあります。
段階的に売ること自体は戦略としてありですが、必要以上に高額な商品へ誘導されたり、終わりのないアップセル(現在の商品より上位のものを提案して、顧客単価を向上させる販売手法)が続くパターンには注意です。
怪しいステップ販売は、「最初は安いから」と気軽に入ってしまうと、気づいたら何十万も払っていた…という最悪なパターンにつながることも。
「本当にその金額に見合う価値があるのか?」を、冷静に見極めましょう!
以上、7つのポイントに絞って紹介してみましたが、ポイントは他にもたくさんあります。
「なんか変だな?」って思ったら、その感覚はけっこう当たってるかもしれません。
勢いで購入したり、LINE登録しちゃう前に、ちょっと深呼吸して一度立ち止まってみてください。
大事なのは、自分のお金と時間をムダにしないこと。
怪しい世界に巻き込まれないよう、しっかり見極めていきましょう!